アンネ・フランクの隠れ家を訪ねてアンネの日記の原本を見た [旅行]
その場所はアムステルダムの駅から運河沿いを歩いた町の中心部からすぐのところにありました
ジュネーブからの行きの飛行機の中でたまたま隣に座ったオランダ人のお兄さんと話していて「アンネ・フランクハウスはとても混むから朝一番に行った方がいいよ」「アムステルダムを訪れるなら是非行って欲しい場所」と言われました
ここは異例的に遅くまで公開している場所なので夜遅くまで見学出来るという事でアムステルダムに到着した足ですぐにここに向かいました
アムステルダムで一番高い塔がある西教会が見えてきたらすぐそばです
やはり長い長い列でした
ここはアンネが13才から15才までの2年間身を潜めて暮らした場所です
ナチスによるユダヤ人迫害を恐れアンネの父はフランクフルトからアムステルダムに移ります。その後アンネの姉のマルゴに招集する様にとの手紙が届きあらかじめ用意しておいた隠れ家に移り住んだのでした
長い列でしたが、40分ほど待ってから入り口の中に入れました
又ここはアンネフランク財団というところが管理しています。その団体はユダヤ人だけでなくいまなお起きている世界各国での不当な人種差別などをなくそうとする団体でもあります
建物は二重構造になっていて表向きはアンネの父親のオットーフランクが経営する会社で後ろは隠れ家になっていました
アンネの日記とホロコーストについてはこちらを是非ご覧下さい(かなり衝撃的な写真が載っていることはご了承下さい) → ">「アンネの日記とユダヤ人虐殺」ホロコースト
町の中心部からそう離れていないところにこの隠れ家があるのは驚きました
アンネ達がいたのはこの部分だそうです
アンネ達は密告者によって通報されつかまりアウシュヴィッツに送られたあと、再移送先のベルゲンベルゼン強制収容所で腸チフスにかかり姉のマルゴー共15才で亡くなっています
これ以降内部は撮影禁止でしたので絵葉書やその他の物から引用しました
この本棚の後ろに隠れ家がありました
実際この部分から上がって行って見学するようになっていました
あたりは古い建物の中の匂いがあり重い空気が何とも言えませんでしたが、アンネの部屋を見ると当時の女優の切り抜きなどが貼ってあったりして少しでも明るい雰囲気にしようとしている様が見えます
アンネの一番最初の日記
何冊かを実際に見ることが出来ます
この写真を見てやりきれない気持ちでいっぱいになりました
父のオットーフランクがただ一人生還してアウシュヴッツからこの隠れ家に帰ってきたころの様子です
私が10代の頃、ここに見に来たときは「資産家だったアンネのお父さんはなぜオランダではなくスイスに亡命しなかったのか」などど考えましたが
その後、この「黒いスイス」の本を読んでスイスも安全ではなかったことを知り愕然としました
そしてアンネやその他のユダヤ人の悲惨な死が私が生まれるたった23年前にあったこと
又、危険をかえり見ずアンネの家族達を助けて救援物資を届け続けた中の一人ミープ・ヒースさんが今年の1月に100才でこの世を去られたことはあまり知られていません
又、ゲシュタポが去ったあと隠れ家でアンネの日記を拾い保管していたのも彼女でした
又、杉原千畝やシンドラーの様な人がいた事も近年まで知られていませんでした
かわいらしい少女アンネがうつっている唯一の映像があります
人類の悲しい記憶、それもそう遠い歴史ではなく最近起こった事で、私達が知っておかなければいけない出来事
アムステルダムに行かれる際には是非ここを訪れて下さい
帰り道西教会の横にひっそりとアンネの像が立っていました
Prinsengracht 263, Amsterdam
ウェステルマルクトから徒歩2分。トラム13、14、17、20番でWestermarkt下車。
ウエブサイト http://www.annefrank.nl
この数年後アンネフランクが亡くなった場所に行く機会がありました。
その時のブログです→アンネ・フランク最後の地を訪れて【ベルゲンベルゼン収容所】
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アンネの日記、私も小学生の頃に読みました。
アムステルダムはアンネととてもかかわりの深い町ですよね。
「黒いスイス」 という本の存在は、知りませんでした。
まぐろさんのおっしゃるように、ホロコーストは
そう昔の出来事ではないのですよね・・・。
是非本を手に入れて読んでみたいと思います。
アンネの家族達を助けて救援物資を届け続けた方々の存在は
耳にした事が有りましたが、
その中のお一人である
ミープ・ヒースさんが今年の1月にこの世を去られたことは
知りませんでした。
ミープ・ヒースさんに心から敬意を払わせていただくと共に、
影ながらご冥福をお祈りしたいと思います。
by Apfel (2010-08-23 03:35)
「黒いスイス」私も読みました。
スイスのきれいなイメージと、それだけではない部分を読んで何とも言えない気持ちになりますね。
国境を大国に接している小さな国として生き残るのも大変だっただろうとも思いますが・・・。
お嬢さんたちも行かれたのでしょうか?子ども達はどんな感想を持つのか興味があります。
私ももう少ししたら連れて行きたいです。
by Yoko (2010-08-23 07:56)
おはようございます
おじゃまします
戦時中
日本だけではなく
外国どこでも同じようなことが行われていたんですね
この世界が早く戦争のない世界に変わることを願おう
またおじゃまします
by kokoro-love (2010-08-23 09:19)
自分の素人写真にお言葉頂きありがとうございます!
(ホントに詳しい事は何にも知らないんです^^;)
素直にうれしいでっす♪
by お茶屋 (2010-08-23 11:35)
「黒いスイス」は知りませんでした。
一度、読んでみたいと思います。
どの国もそうですが、将来のために残さないといけない過去はいつまでも大事にしていきたいですよね。
日本はちょっとそれが足らない気も少ししますが・・・
by macha-san (2010-08-23 11:55)
おはようございます!
私も中学の時、【アンネの日記】を読んで感想文が宿題がありましたが
まさか後年、オランダに行けるは思ってもいませんでした^^;
私の読んだのはお父さまが編集したもので 最近は完全版が出たそうですね。
ミープさんの本も出てるそうで興味津々です。
【黒いスイス】も面白そう。
姉が昔【夜と霧】でしたか ホロコーストの記録映画を見に行って
少しの間、気持ちが悪く食事が出来なかったのを思い出しました。
いつまで経っても紛争は絶えませんが 善意の人も大勢居る事が嬉しいです。
by 加代子 (2010-08-23 16:15)
■Apfelさん
私も小学校のときに読みました。
「黒いスイス」は名前に惹かれて買ってみたのですが、
今まではどの本もスイスを褒め称える内容の本ばかりの中でこの
黒い部分のスイスは自分の中で衝撃でした。
これだけ日本人の駐在の方が訪ねたり徹底的に調べ上げて一冊の本になっているのが素晴らしいです。
ホロコーストのみならず色々な話題を写真ありで見やすく解読してありますので機会があったらおすすめです。
by まぐろ (2010-08-24 03:33)
■Yokoさんへ
とっても残念なことに娘達は行ってないんですよ~!
今まだ日本に行っているもので。26日に帰ってきます。30日からスイスの学校が始まります。
いつか連れて行きたいです。多分アンネのことをよく知らないと思います。
私が教えなきゃいけなかった・・・。
まずは、本を買ってあげようと思います。
あと、黒いスイスの本もあちこちに貸している間にいつのまにか紛失してしまったのでもう一度買って読もうと思いました。
by まぐろ (2010-08-24 03:43)
■kokoro-loveさま
お子さん達可愛いですね!!
ディズニーシー楽しそうでよいですね。
この子供たちの笑顔を守っていくのが私達の務めですね。
いまでも中東問題などをニュースを目にすると本当に胸が痛みます。
by まぐろ (2010-08-24 03:47)
■お茶屋さん
ホントーにお茶屋さんの写真はどうして色鮮やかで素晴らしいんだろうっていつも思います。
私もああいう風に撮れる様になりたいです。
by まぐろ (2010-08-24 03:48)
■macha-sannさま
>将来のために残さないといけない過去はいつまでも大事にしていきたい
これはmacha-sanが考えられた名言ですね!!!
そしてそう思います。
黒いスイスは、読みやすくスイスの黒さを暴いています。
機会があったら是非!
by まぐろ (2010-08-24 03:51)
■macha-sanさま
>将来のために残さないといけない過去はいつまでも大事にしていきたい
これはmacha-sanが考えられた名言ですね!!!
そしてそう思います。
黒いスイスは、読みやすくスイスの黒さを暴いています。
機会があったら是非!
by まぐろ (2010-08-24 03:52)
■加代子さま
アンネの日記は私達の時代、読書感想文の王道でもありましたね。
当時、読書よりも体を動かすことが好きだったのもあり、文章を書くのが苦手で「あらすじ」や「あとがき」を見て書き写していたりと随分ずるしていたのを思い出します。
しかし、アンネの日記は一見、毎日が単調だったこともあり忍耐強く読まないと感想がかけないと苦しんだ覚えがあります。
それが、今は差別やこんな悲しい戦争があったことさえ骨の隋からわかればよい事だったんだなぁと思いました。
そんな私も今は本の虫です。甘い小説以外は何でも読み狂っています。
「黒いスイス」は意外な本でした。色々な人にある程度スイスの黒い部分は聞いて知っていたけれどこうやって具体的に書いてあると、あまりにクリーンなイメージのスイスブランドがグレーになりますね。
興味深い本でした。
by まぐろ (2010-08-24 04:04)
今朝のニュースで、アンネの暮らした家の裏にある楡の木(?)が倒壊したと言っていました。心配ですね。
by 長瀞清流 (2010-08-25 12:54)
すみません。アンネの日記、読んだ事ないです・・・。
何か怖くて。引きずりそうなのが怖い原因でしょうけど(^^;
そうですね。怖いとかいってはいけないですね。
子供が読んでくれるか分からないけど、一緒に読んでみようかな
って気になりました。オランダ、いつか行けるといいなぁ。
by どらっち (2010-08-25 19:02)
■長瀞清流 さま
そーなんですか!!?
ビックリです。確かに 上の場所を表す白黒の写真↑ にも中庭らしき場所に大きな木が写っていますね。
こんなに大きな木が・・・残念です。
鎌倉の鶴岡八幡宮のイチョウの木を彷彿させました・・
by まぐろ (2010-08-26 03:38)
■どらっちさま
私も読んだと言ってもなんだかんだ30年以上前なので、かな~りうろ覚えです。
ただ、日記には希望があり、アンネは気が強いというかしっかりした女の子だった様な気がします。
散々よんだ後のあとがきなどでその後のアンネを知ることの方がつらいです。隠れ家生活の映画もあるのでその方が子供と一緒に見やすいかも。
ホロコースト関係では「戦場のピアニスト」や「シンドラーのリスト」なども見ましたが、あまりにつらく子供向けではないのでアンネの方がおすすめです。
by まぐろ (2010-08-26 03:43)
とてもよい資料拝見し感動しています。50代の私は死ぬ前に絶対に訪れたいと と言ってもツアーもなく、個人で行く勇気もなく 今日まで来ています。でもますます 訪れたいという気持ちが湧いて来ています。有難うございました。
by 加藤順子 (2012-06-14 11:57)